【第10回・キャリアチェンジ図鑑】30代から人事・HRへ。「人を活かす仕事」への最短ルート。
おはようございます。
GWも一休み、今日と明日はお仕事の方も多いのはないでしょうか?
「人を育てる仕事がしたい」「組織づくりに携わりたい」「採用や研修に興味がある」
そんな気持ちがある方に、今回は人事・HR職を紹介します。
人事は、30代の社会人経験が最も直接的に活きる職種のひとつです。
ただし正直に言うと、未経験からの転職は他の職種と比べて難易度が高めです。その点も含めてリアルにお伝えします。
人事・HRとは?仕事内容をわかりやすく解説
人事とは、会社で働く「人」に関するすべての業務を担う仕事です。「会社の最も大切な資産である人材を管理・育成する仕事」というイメージが近いです。
具体的な仕事内容はこんな感じです。
採用業務は求人票の作成・面接・内定出しまで、新しい仲間を迎える一連の業務を担います。会社の未来を左右する重要な仕事です。
労務管理は給与計算・社会保険の手続き・勤怠管理・就業規則の整備など、従業員が安心して働ける環境を整えます。
人材育成・研修は新入社員研修・管理職研修・スキルアップ研修など、社員の成長をサポートします。
人事制度設計は評価制度・給与体系・等級制度などの仕組みを設計・運用します。会社の根幹を作る仕事です。
未経験から転職するなら、まずは採用業務か労務管理からスタートするのが現実的なルートです。
30代未経験でも人事になれる?正直なところ
結論から言います。なれます。ただし、他の職種より難易度は高めです。
人事は専門性が高く、即戦力を求める企業が多いため、完全未経験の30代が大企業の人事に直接転職するのは難しいのが現実です。
ただし、30代の社会人経験は人事において本当に強みになります。採用面接での候補者の見極め力、研修設計でのビジネス感覚、労務管理での法律知識の理解力。これらは社会人経験なしには身につかないスキルです。
現実的な戦略としては、いきなり「人事職」を狙うより、まず総務・労務・採用アシスタントなどの隣接職種で経験を積んでから人事へステップアップする方法が成功率を高めます。ベンチャー企業やスタートアップは未経験でも採用するケースが多いので狙い目です。
30代が人事職に転職する具体的なステップ
STEP1:自分の「人事に活かせる経験」を棚卸しする
まず前職の経験から「人事に転用できるもの」を探しましょう。営業経験→採用での候補者折衝力、管理職経験→マネジメント・評価制度の理解、接客経験→研修でのファシリテーション力。どんな経験も人事の文脈で語れます。
STEP2:資格取得を検討する
未経験から人事を目指す場合、資格が「本気度の証明」になります。
社会保険労務士(社労士)は労務管理の国家資格です。難易度は高いですが(合格率約6%)、取得すれば人事への転職が一気に有利になります。
キャリアコンサルタントは国家資格で、人材育成・キャリア支援に関わる業務に直結します。合格率約60%と比較的取りやすいです。
PHR(人事プロフェッショナル認定)はHR分野の専門知識を証明できる資格です。
STEP3:ベンチャー・スタートアップから攻める
大手企業の人事は即戦力採用が中心ですが、成長中のベンチャー企業は人事部門を新設・強化するケースが多く、未経験歓迎の求人も出やすいです。「1人目の人事」として幅広い業務を任されるので、短期間で多くの経験が積めます。
STEP4:人事特化の転職エージェントに登録する
MS-Japan、ヒュープロ、JACリクルートメントなど管理部門・人事に特化したエージェントがおすすめです。一般的なエージェントより専門求人が豊富で、未経験者向けのアドバイスも的確です。
人事・HRの平均年収と将来性
気になるお金の話をしましょう。
未経験入社1〜2年目の年収は350〜450万円が相場です。経験を積んで人事マネージャーになると600〜800万円も現実的です。人事部長・CHROクラスになると1,000万円超えも珍しくありません。
将来性は非常に高いです。人的資本経営・HR Tech・DE&I(多様性・公平性・包括性)など、人事の役割は年々拡大しています。AIが台頭する今、「人をどう活かすか」を考える人事の価値はむしろ上がっています。
また、人事経験は社内でも転職市場でも高く評価されます。人事として経験を積んだ後、独立してHRコンサルタントやキャリアコーチとして活躍する道もあります。
【番外編】人事職の年収で始める、無理のない資産形成
転職して収入が安定したら、次は「増やす」番です。
人事職(年収450万円・手取り約350万円)の場合、月の手取りは約29〜30万円です。
手取りの20%をオルカン(全世界株式インデックス)に投資する場合
月約6万円をNISA積立枠でオルカンに投資すると、年利5%複利で計算した場合:
- 10年後:約933万円
- 20年後:約2,466万円
- 30年後:約4,992万円
元本2,160万円が約5,000万円になります。
月3万円から始める場合(無理のない最小スタート)
- 10年後:約466万円
- 20年後:約1,233万円
- 30年後:約2,496万円
月3万円でも30年で約2,500万円。元本1,080万円が2倍以上になります。
人事の仕事で培った「人を見る力」「組織を動かす力」は、自分の資産形成においても活きます。感情に流されず長期で淡々と積み立てる姿勢は、人事パーソンの強みそのものです。
人事に向いている人・向いていない人
向いている人
人に興味がある人、組織や会社の仕組みを作ることにやりがいを感じる人、公平に物事を判断できる人、コミュニケーションが得意な人、細かい法律や制度の理解が苦にならない人。
向いていない人
人間関係のストレスに弱い人、白黒つけられないグレーな判断が苦手な人、数字よりも人間関係で物事を決めてしまう人。人事は時に厳しい判断(リストラ・評価・解雇)にも関わる仕事です。
まとめ|漠然とした不安を抱えて時間を消費するのは勿体無い
「人を活かす仕事がしたい」という気持ちは、人事職にとって最も大切な動機です。難易度は高めですが、30代の社会人経験は必ず武器になります。
まず今日、キャリアコンサルタント資格の概要を調べてみてください。それだけでいい。人事への扉が少し開きます。
転職でスキルを身につけて、投資で資産を育てる。その両輪が揃ったとき、人生は確実に変わっていきます。
漠然とした不安を抱えて時間を消費するより、動いた方が人生は変わる。
学んで、行動して、自分の人生を生きましょう。
