【キャリアチェンジ図鑑・20代編】第3回:Webデザイナー|未経験・非美大でもなれる?
おはようございます。今日も家と会社の往復、お疲れ様です。
「Webデザイナーって、センスがある人じゃないとなれないんでしょ」
「美大とか専門学校出てないと無理かな」
「在宅でできる仕事に就きたいけど、自分には難しい気がして……」
そんなふうに、なんとなく諦めかけている人に読んでほしい記事です。
結論から言います。20代・未経験・非美大出身でも、Webデザイナーへの転職はできます。センスより大事なのはスキルで、スキルは学べます。
でも、正直に言います。「誰でも簡単になれる」とは言いません。他の未経験転職と比べると、ポートフォリオ(作品集)という具体的な成果物が求められる分、準備に時間がかかります。ただ、その準備をちゃんとすれば、年齢や出身を問わず道は開けます。
転職5回の中でデザイン・PC業務も経験し、求人会社で採用側を3年間見てきたふうぱーが、リアルな話をします。
Webデザイナーとは?(概要・仕事内容)
Webデザイナーの仕事は、Webサイトやアプリの見た目(デザイン)を作ることです。企業のホームページ、ECサイト、ランディングページ(広告ページ)、アプリのUI(画面デザイン)など、インターネット上で目にするあらゆるビジュアルが仕事の対象になります。
主な作業は、デザインツール(FigmaやAdobe XDなど)を使ってレイアウトや配色を決め、コーディング(HTML・CSS)でWebページを形にすること。企業によっては、デザインだけを担当するポジションと、コーディングまで一貫して担当するポジションに分かれている場合もあります。
私自身、コンサルティング会社でPC・デザイン業務を経験しました。プロのWebデザイナーではありませんでしたが、「デザインの意図を伝える」「見やすさを意識して作る」という感覚は、どんな職場でも求められるものだと実感しています。Webデザイナーはその専門職版です。
20代未経験でもWebデザイナーになれる?(正直なところ)
なれます。ただし、「作品(ポートフォリオ)」を持っていることが前提です。
Webデザイナーは、他の職種と違って学歴や資格よりも「何が作れるか」が評価基準になります。つまり、美大卒でなくても、デザイン未経験でも、「見られる作品集」を持って面接に行けば、勝負できます。逆に言うと、作品なしでの応募はほぼ通りません。
厚生労働省のjobtagによると、Webデザイナー20代前半(20〜24歳)の平均年収は約305万円、20代後半(25〜29歳)では約361万円です。決して高くはないスタートですが、スキルを積めば30代で483万円、40代で569万円と着実に伸びていきます。
求人会社で働いていたときに感じたのは、Webデザイナーは年齢よりもスキルと実績で評価される職種だということです。30代・40代でも実力があれば評価される一方、20代でも作品がなければ選ばれない。裏を返せば、今から学んで作品を積み上げれば、20代のうちに十分なスタートが切れます。
転職する具体的なステップ
STEP1:デザインの基礎とツールを学ぶ
まずはデザインの基礎知識(レイアウト・配色・タイポグラフィ)とツールの操作を学びます。現場でよく使われるのはFigmaです。無料で使えて、最近の求人でも「Figma使用経験」を条件にしているところが増えています。あわせてHTML・CSSの基礎も学んでおくと、転職先の幅が広がります。独学でも3〜6ヶ月あれば基礎は身につきます。
STEP2:ポートフォリオを作る
Webデザイナー転職の最大の関門がここです。実績がなくても、「架空のサイトを作る」「既存サイトをリデザインする」「バナーやLPを自主制作する」という形でポートフォリオを作れます。大事なのは「なぜこのデザインにしたか」を言語化できること。作った理由を説明できるデザイナーは、採用担当から見ても信頼感が違います。
STEP3:転職エージェントに登録して求人を探す
ポートフォリオの準備と並行して、転職エージェントへの登録も早めに動きましょう。「未経験歓迎」のWebデザイナー求人は存在しますが、数は多くありません。エージェントを使うことで、自分のポートフォリオのレベルで応募できる求人を絞り込んでもらえます。また、「どのポートフォリオ作品が刺さるか」のアドバイスをもらえることも多く、転職活動の精度が上がります。
第二新卒・未経験に特化したエージェントは、Web・クリエイティブ系の求人紹介にも対応しているところがあります。まずは登録して、担当者に相談してみてください。
STEP4:ポートフォリオと職務経歴書を整えて応募する
ポートフォリオはPDF形式またはWebサイト形式でまとめて、職務経歴書に「使えるツール」「制作物の概要」「学習歴」を明記します。前職の経験も、「業務の中でチラシを作った」「SNS投稿の画像を担当した」など、デザインに関係するエピソードがあれば必ず書きましょう。小さなことでも、デザインへの関わりを積み上げることが、未経験転職の武器になります。
平均年収と将来性
年収の話をします。
正社員Webデザイナーの平均年収は約400万〜500万円とされています(求人ボックス・2025年)。20代未経験でスタートした場合は、初年度250万〜350万円程度が現実的な相場です。正直、最初は低めです。ただ、スキルを積んで実績を出せば、20代後半には400万円台も十分に見えてきます。
また、Webデザイナーはフリーランスへの道が開けやすい職種でもあります。スキルと実績が積み上がれば、会社に縛られず案件を取れるようになり、フリーランスの平均年収は約562万円(厚生労働省関連データ)とも言われています。さらにWebディレクターやフロントエンドエンジニアへのキャリアアップも視野に入ります。
将来性については、AIツールの台頭によって「単純なバナー制作」などは自動化が進んでいます。一方で、「なぜこのデザインか」を考えて提案できる人材への需要は変わらない、むしろ高まっています。AIを使いこなしながら提案できるデザイナーは、これからも強いポジションにいられます。
【番外編】Webデザイナーの年収で始める、無理のない資産形成
ここで少し、お金の話をさせてください。
Webデザイナーは、キャリア初期の年収は低めです。だからこそ、少ない金額でも早く始めることが重要です。投資において、20代は時間という最大の武器を持っています。
たとえば、未経験スタートで年収300万円(手取り約19万〜20万円)から始めたとします。その20%、約月3万8,000円をNISA積立枠でeMAXIS Slim全世界株式(通称オルカン)に投資し続けると、年利5%複利で計算した場合、次のようになります。
| 期間 | 月3万8,000円を積み立てた場合 |
|---|---|
| 10年後 | 約589万円 |
| 20年後 | 約1,565万円 |
| 30年後 | 約3,178万円 |
「もう少し抑えたい」という方向けに、月2万円からスタートした場合も見てみましょう。
| 期間 | 月2万円を積み立てた場合 |
|---|---|
| 10年後 | 約310万円 |
| 20年後 | 約824万円 |
| 30年後 | 約1,674万円 |
そして繰り返しになりますが、月3万円を25歳から始めると60歳時点で約3,400万円。35歳から始めると約1,800万円。10年の差が約1,600万円の差になります。
転職して収入の土台を作ることと、早く投資を始めることは、セットです。収入が低いスタートでも、時間を味方につければ資産は育ちます。
※上記はすべてNISA積立枠を活用し、年利5%複利で計算したシミュレーションです。実際の運用成果を保証するものではありません。
向いている人・向いていない人
Webデザイナーに向いている人
視覚的なものに敏感な人、「なぜこのレイアウトが見やすいのか」を考えるのが好きな人は向いています。また、「伝わるデザイン」を追求する作業に没頭できる人、フィードバックを素直に受け取って改善できる人も、現場で伸びやすいです。
意外に思われるかもしれませんが、前職でサービス業や販売をしていた人も向いています。「ユーザーがどこで迷うか」「何が見えていると買いたくなるか」という感覚は、接客や販売の経験から来ることが多いからです。デザインはユーザーへの「おもてなし」とも言えます。
Webデザイナーに向いていない人
フィードバックで修正を繰り返すことが苦痛な人、締め切りに追われる緊張感が苦手な人は、特に制作会社の環境がしんどく感じるかもしれません。また、「作れればOK」で止まってしまう人より、「なぜこのデザインか」を言語化して伝えようとする姿勢がある人の方が、長く活躍できます。
まとめ|動いた分だけ、未来は変わる
Webデザイナーは、20代・未経験でも、正しい準備をすれば転職できる職種です。
センスより大事なのはスキル。スキルより大事なのは作品。作品より大事なのは、「なぜ作ったか」を伝える力。その積み上げが、採用担当の心を動かします。
まずはFigmaを開いて、何か一つ作ってみる。その一歩が、キャリアチェンジの始まりです。一人で進むのが不安なら、転職エージェントに相談しながら動くのが一番の近道です。
漠然とした不安を抱えて時間を消費するより、動いた方が人生は変わる。
学んで、行動して、自分の人生を生きましょう。
