【キャリアチェンジ図鑑・20代編】第4回:保育士|20代未経験でもなれる?
おはようございます。今日も家と会社の往復、お疲れ様です。
「子どもが好きだから、保育士になってみたい」
「でも資格が必要って聞くし、給料も低いって聞くし……」
「第二新卒でも今から目指せるのかな」
そんなふうに迷っている人に読んでほしい記事です。
結論から言います。20代なら、今から資格を取って保育士になることは十分できます。そして保育士の給与は、ここ数年で急速に改善されています。「給料が低い仕事」というイメージは、少しずつ過去のものになりつつあります。
でも、正直に言います。保育士は「子どもが好き」という気持ちだけでは乗り越えられない場面もあります。体力的にも精神的にも、しっかりとした覚悟が必要な仕事です。だからこそ、飛び込む前にリアルを知っておいてほしい。
私自身、温浴施設の運営・調理スタッフとして働いた経験があります。子どもと直接向き合う仕事ではありませんでしたが、「人の生活に寄り添う仕事」の大変さと、やりがいの大きさは肌で感じてきました。そういう意味でも、保育士という仕事には深くリスペクトがあります。
保育士とは?(概要・仕事内容)
保育士は、保育所(保育園)や認定こども園、学童保育などで、子どもの保育・生活支援を行う国家資格を持つ専門職です。対象は0歳〜小学校就学前の子どもが中心で、食事・着替え・遊び・昼寝・行事の準備など、1日を通じて子どもたちの生活全般に関わります。
仕事の内容は「子どもと遊ぶ」だけではありません。連絡帳の記入・保護者対応・行事の企画・制作物の準備など、事務的な作業も多くあります。体力と気力、そして丁寧なコミュニケーション力が求められる仕事です。
近年は、ICT化(連絡アプリの導入など)が進んでいる保育園も増えており、「手書きの連絡帳」に費やす時間が減っている現場も出てきています。働き方改革が少しずつ浸透しつつある職種でもあります。
20代未経験でも保育士になれる?(正直なところ)
なれます。ただし、保育士は国家資格が必要な職種です。他のキャリアチェンジと違って、「やる気があればすぐ応募できる」わけではなく、まず資格取得というステップが必要になります。
資格を取る方法は大きく2つです。保育士養成校(専門学校・短大・大学)を卒業するか、国家試験(保育士試験)に合格するかです。20代の社会人が転職を目指す場合、働きながら独学または通信講座で勉強して試験に合格するルートが現実的です。試験の合格率はおよそ20〜30%で、決して簡単ではありませんが、筆記試験は合格科目が3年間有効なので、コツコツ積み上げることができます。
求人市場の話をすると、保育士は慢性的な人材不足です。資格さえ持っていれば、未経験・第二新卒でも採用される可能性は非常に高い。むしろ20代の若い人材を歓迎する保育園は多く、「育てる気持ち」で受け入れてくれる職場がたくさんあります。
転職する具体的なステップ
STEP1:保育士資格の取得ルートを決める
まずは「どうやって資格を取るか」を決めます。今すぐ転職したい人は通信講座+保育士試験のルートが最短です。ユーキャンやキャリカレなどの通信講座を活用すれば、働きながら半年〜1年で試験合格を目指せます。費用は5〜10万円程度で、学校に通うよりもはるかにコストを抑えられます。
STEP2:試験勉強と並行して、保育補助として働く
保育士資格がなくても、「保育補助」として保育園で働くことはできます。無資格・未経験でも採用しているパート・アルバイトの求人が多くあります。試験勉強をしながら現場を経験することで、資格取得後の即戦力度が上がり、転職活動でも大きなアピールになります。「勉強しながら現場も経験する」という二刀流が、最も効率的なルートです。
STEP3:転職エージェントや保育士専門の求人サービスに登録する
保育士の求人には、一般の転職サイトには掲載されない非公開求人も多くあります。保育士専門の転職支援サービスを使うと、施設の内部事情(残業の実態・離職率・人間関係)まで教えてもらえることがあり、転職後のミスマッチを防ぎやすくなります。求人票だけでは分からない「この保育園、本当に働きやすいのか」を確認できるのが、エージェントを使う最大のメリットです。
STEP4:資格取得後、正社員として本格的に転職活動をする
保育士資格が取れたら、いよいよ正社員としての転職活動です。保育補助での経験があれば、「未経験だけど現場を知っている」という状態で応募できます。面接では「なぜ保育士を目指したのか」という動機と、「これまでの経験から活かせること」を具体的に伝えることが大切です。前職が接客・飲食・福祉など、人と向き合う仕事であれば、そのコミュニケーション力は保育の現場でも必ず活きます。
平均年収と将来性
正直に書きます。保育士の年収は、他の職種と比べると低めです。ただし、ここ数年で急速に改善されています。
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、保育士の平均年収は約406万円で、令和6年調査で初めて400万円の大台を突破しました。20代前半の平均年収は約330万円台、20代後半では約370万円が目安です(レバウェル保育士調査)。
さらに明るいニュースがあります。国は保育士不足を解消するため、2025年度に人件費を過去最大となる10.7%引き上げ、2026年からはさらに約5.3%の追加引き上げを実施しています(保育士バンク調査)。2013年度以降の累計処遇改善は34%にのぼり、10年で平均年収が80万円以上上昇したというデータもあります。「保育士は給料が低い」という過去のイメージは、確実に変わりつつあります。
将来性については、AIに代替されにくい職種の代表格です。子どもの成長に直接寄り添う仕事は、どれだけ技術が進化しても人間にしかできません。少子化が進む一方で保育ニーズは根強く、共働き家庭の増加とともに保育士の需要は今後も安定して続くと見られています。
【番外編】保育士の年収で始める、無理のない資産形成
ここで少し、お金の話をさせてください。
保育士の年収は低めのスタートになることが多いです。だからこそ、「少ない金額でも早く始める」ことが特に重要な職種です。20代は時間が味方。収入が多くなくても、コツコツ積み立てることで資産は育ちます。
たとえば、20代で保育士として年収330万円からスタートしたとします。手取りはおよそ月21万〜22万円ほど。その20%、約月4万円をNISA積立枠でeMAXIS Slim全世界株式(通称オルカン)に投資し続けると、年利5%複利で計算した場合、次のようになります。
| 期間 | 月4万円を積み立てた場合 |
|---|---|
| 10年後 | 約620万円 |
| 20年後 | 約1,648万円 |
| 30年後 | 約3,347万円 |
「それでも厳しい」という方向けに、月2万円からスタートした場合も見てみましょう。
| 期間 | 月2万円を積み立てた場合 |
|---|---|
| 10年後 | 約310万円 |
| 20年後 | 約824万円 |
| 30年後 | 約1,674万円 |
月2万円でも、30年続ければ1,600万円を超えます。大事なのは金額より、始める年齢です。月3万円を25歳から始めると60歳時点で約3,400万円。35歳から始めると約1,800万円。10年の差が約1,600万円の差になります。
保育士として人の役に立ちながら、自分の将来もしっかり守る。そのためにも、早めに投資を習慣化することをおすすめします。
※上記はすべてNISA積立枠を活用し、年利5%複利で計算したシミュレーションです。実際の運用成果を保証するものではありません。
向いている人・向いていない人
保育士に向いている人
子どもの成長に関わることに純粋な喜びを感じる人、体力があって忍耐力がある人、コミュニケーションが好きで保護者との関係も大切にできる人は、保育士の仕事と相性がいいです。また、臨機応変に動けて、チームで働くことが苦にならない人も現場で長く活躍できます。
前職で接客・飲食・介護・販売などの経験がある人は、「人に寄り添う力」という意味で土台があります。保育の現場でも、その力は必ず活きてきます。
保育士に向いていない人
体力的に消耗しやすい人、大人数の子どもたちの中でのざわめきや突発的な出来事がストレスになる人は、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。また、保護者対応が苦手な人も、最初は壁を感じるケースがあります。ただ、これも職場の環境や先輩のサポート次第で大きく変わります。「向いていないかも」と感じても、まず保育補助で現場を体験してみることをおすすめします。
まとめ|動いた分だけ、未来は変わる
保育士は、資格が必要な分だけ「すぐに転職できる」職種ではありません。でも、20代のうちに動き始めれば、資格取得から転職まで十分間に合います。
給与面も確実に改善されています。「給料が低いから」という理由だけで諦めるのは、もったいない時代になってきました。子どもと関わる仕事がしたいという気持ちがあるなら、その気持ちを信じて動いてみてください。
まずは通信講座の資料請求、または保育士専門の転職サービスへの登録から。一歩動くだけで、見える世界は変わります。
漠然とした不安を抱えて時間を消費するより、動いた方が人生は変わる。
学んで、行動して、自分の人生を生きましょう。
