【キャリアチェンジ図鑑・20代編】トリマーへの転職|年収・資格・独立の可能性まで、正直に話します
おはようございます。今日も家と会社の往復、お疲れ様です。
「動物が好きだから、トリマーになってみたい」
「でも、年収が低いって聞くから不安で踏み出せない」
「資格がないとなれないの?未経験でも大丈夫?」
そんなことを考えているあなたに読んでほしい記事です。
結論から言います。20代未経験からトリマーになることはできます。資格は法律上必須ではなく、働きながら技術を身につけるルートも存在します。
でも、正直に言います。トリマーは年収が低めの職種です。「動物が好き」という気持ちだけで飛び込むと、現実とのギャップで消耗してしまうことがあります。それでも、正しく理解して戦略的に動けば、やりがいと収入の両方を手にできる道はあります。
転職5回・求人会社勤務経験のあるふうぱーが、トリマー転職のリアルをお伝えします。
トリマーとは?(概要・仕事内容)
トリマーは、犬や猫などのペットのシャンプー・ブロー・カット・爪切り・耳掃除などのグルーミング(毛づくろい)を専門に行う、ペットの美容師です。
働く場所はペットサロン・ペットショップ・動物病院・ホテル付きペット施設などが中心で、独立開業して自分のサロンを持つ人も多い職種です。単純に「カットをする」だけでなく、飼い主へのカウンセリング・健康チェック・しつけアドバイスまで求められるケースも多く、動物の専門家として幅広い知識が必要です。
近年はペットの高齢化・多頭飼育・猫のトリミング需要増加など、グルーミング市場は拡大傾向にあります。「ペットは家族」という意識が根づいた現代では、定期的にサロンに通うことが当たり前になっており、トリマーの需要は安定しています。
20代未経験でもトリマーになれる?(正直なところ)
なれます。トリマーは法律上、資格がなくても就ける職業です。(スタディサプリ進路・2025年6月更新)
ただし、現実の求人では「専門学校卒業」や「1頭を単独で仕上げられるレベルの技術」を条件にしているサロンが多いです。完全未経験・無資格では採用のハードルが上がるため、何らかの形でスキルを身につけてから応募するのが現実的なルートです。
主なルートは3つあります。①ペット専門学校(2年制)で基礎から学ぶ、②通信・スクールで資格を取得する、③見習いスタッフとして採用してもらい、働きながら技術を習得する、という方法です。社会人経験がある20代であれば、③の「見習い採用」を狙いながら並行して資格取得を目指すルートが、時間とコストのバランスが取りやすいです。
代表的な資格としては、JKC(ジャパンケネルクラブ)公認トリマーライセンスや、日本愛玩動物協会のトリマー資格などがあります。いずれも民間資格ですが、求人票での評価が高く、持っていると採用・昇給に有利です。
転職する具体的なステップ
STEP1:トリマーになる方法を決める
まず「どのルートでトリマーを目指すか」を決めます。時間とお金をかけて専門学校で基礎をしっかり学ぶか、スクール・通信講座で資格を取得してから就職活動するか、見習いとしてまず就職してOJTで技術を積むか。自分の状況(仕事を辞めてから動くか・在職中に準備するか・費用はどれくらいかけられるか)に合わせて選択します。
STEP2:資格取得またはスキル習得を始める
見習い採用を狙う場合でも、ペットのシャンプーや基本的なカットの基礎知識は事前に学んでおくと採用率が上がります。通信スクールや短期講座で基礎を身につけてから応募すると、「やる気がある」という印象が採用担当に伝わりやすいです。求人会社での経験から言っても、「何もしていない未経験」より「学習中の未経験」の方が、書類通過率は明らかに違います。
STEP3:転職エージェントや求人サービスに登録して求人を探す
ペット・動物業界の求人は、一般の転職サービスでも探せますが、見習い歓迎・未経験歓迎の求人は意外と数が限られています。複数のサービスに登録して比較しながら探すのが、選択肢を広げる基本です。
また、トリマーの仕事と並行して「転職活動の軸をどこに置くか」を整理しておくことも重要です。トリマー一本で進むのか、ペット業界内でのキャリアを広く検討するのかによって、応募先の幅が変わります。第二新卒・未経験歓迎の転職支援サービスを活用すると、自分の状況に合ったアドバイスをもらいながら活動を進められます。
STEP4:見習いからキャリアを積み上げる
入社後は見習いとして先輩のアシスタントから始まり、シャンプー・仕上げ・カットと段階的に技術を習得していきます。1〜3年でひとりで1頭を仕上げられるようになることが、トリマーとして独り立ちする目安です。スキルが上がるにつれて、指名客が増え収入に反映されてきます。
平均年収と将来性
ここは正直に書きます。
トリマーの平均年収は約338〜362万円(求人ボックス給料ナビ・2025年)で、日本の全職種平均と比べると低い水準です。20代前半の初任給は約20万円(厚生労働省jobtag)、25〜29歳の平均年収は約326万円です。「好きなことを仕事にしたい」という気持ちと、収入の現実は切り離して考えておく必要があります。
ただし、スキルと経験を積むほど収入は上がります。指名客を増やすことで歩合収入が加わり、店長・チーフポジションに就くと年収400万円台も現実的になってきます。また、独立開業すると収入の上限がなくなります。フリーランストリマー・自宅サロン開業・出張トリミングなどのスタイルで、月収30〜50万円を実現している人も少なくありません。
将来性については、ペット市場は右肩上がりです。ペットフード協会の調査によると、国内のペット(犬・猫)の飼育頭数は約1,589万頭(2024年)にのぼり、トリミングの需要は安定して続いています。高齢化・少子化が進む中で「ペットは家族」という文化は定着しており、スタディサプリ進路でも「トリマーの働き先が激減する可能性は少ない」と分析されています(2025年6月更新)。
【番外編】トリマーの年収で始める、無理のない資産形成
ここで少し、お金の話をさせてください。
トリマーは年収が低めのスタートになりやすい職種です。だからこそ、「少ない金額でも早く始める」ことが特に重要です。20代は時間が最大の武器。少額でも積み立てを習慣化することで、将来の選択肢が大きく広がります。
たとえば、年収300万円(手取り約19〜20万円/月)からスタートした場合、その20%の月3万8,000円をNISA積立枠でeMAXIS Slim全世界株式(通称オルカン)に投資し続けると、年利5%複利で計算した場合、次のようになります。
| 期間 | 月3万8,000円を積み立てた場合 |
|---|---|
| 10年後 | 約589万円 |
| 20年後 | 約1,565万円 |
| 30年後 | 約3,178万円 |
「もう少し抑えたい」という方向けに、月2万円スタートの場合も見てみましょう。
| 期間 | 月2万円を積み立てた場合 |
|---|---|
| 10年後 | 約310万円 |
| 20年後 | 約824万円 |
| 30年後 | 約1,674万円 |
月3万円を25歳から始めると60歳時点で約3,400万円。同じ月3万円を35歳から始めると約1,800万円。10年早く始めるだけで約1,600万円の差になります。
好きな仕事をしながら、将来のお金も守る。その両立が、20代のうちに動き始める最大の理由です。
※上記はすべてNISA積立枠を活用し、年利5%複利で計算したシミュレーションです。実際の運用成果を保証するものではありません。
向いている人・向いていない人
トリマーに向いている人
動物が好きで、触れることにストレスを感じない人はもちろんですが、「手先が器用」「細かい作業が得意」「集中力が続く」という特性がある人も向いています。また、飼い主とのコミュニケーションも仕事の大切な一部なので、人と話すことが苦にならない人も現場で長く活躍できます。
前職でサービス業・接客業・美容師を経験している人は、「お客様(飼い主)のニーズを汲み取る力」がそのまま活きます。美容師からトリマーに転向するケースも実際に多くあります。
トリマーに向いていない人
動物アレルギーがある人、犬や猫に噛まれることへの強い恐怖がある人は、身体的な負担が大きくなります。また、「とにかく収入を上げたい」という動機が一番強い場合は、他の職種の方が目標に近づきやすいかもしれません。トリマーの収入は技術と指名客が積み上がるまで時間がかかります。
まとめ|動いた分だけ、未来は変わる
トリマーは、年収が低めというリアルがあります。それは事実として受け止めてほしいです。でも同時に、スキルと指名客が積み上がれば収入は上がり、独立開業すれば上限はなくなります。ペット市場の成長と「ペットは家族」という社会の変化は、トリマーというキャリアを長期的に支えてくれます。
大切なのは、「動物が好き」という気持ちと「収入の現実」の両方を理解した上で飛び込むこと。目を開けたまま選んだキャリアは、壁にぶつかっても続けられます。
まずは求人を見るか、転職エージェントに相談するところから始めてみてください。動き出した人だけが、次の景色を見られます。
漠然とした不安を抱えて時間を消費するより、動いた方が人生は変わる。
学んで、行動して、自分の人生を生きましょう。
